2010年 01月 05日
NHKなんだこりゃコレクション
NHKってすごいいい番組よくやってます。
「なんだこりゃコレクション」
司会は、いとうせいこう。
再放送だったのですが、
とくに、「俳句」の回がとっても面白かったです。
各ゲストが、選んだ、なんだこりゃな俳句に、
それぞれ点数をつけて、一位のなんだこりゃを決めるというもの。
でも、結果的に全て、素晴らしい俳句たちでした。
上位の作品は、
「戦争が 廊下の奥に 立ってゐた」
「露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す」
どちらも、戦争が背景にある俳句で、
季語がありません。
なので、こんな作品を読むことで、
作者たちは、投獄された時代もあったんですね。
一作品目は、
私は目にした瞬間、「こわ~~~い!!!」
と言ってしまいました。
非日常的なことだと思っていた、戦争が、
どんどん、自分に近づいてくる。
家の外の出来事だと思っていたら、
ある日突然に、自分のうちの廊下に、勝手に入ってきて、
兵隊が、無言で立ち尽くしている。
その兵隊は、生きているのか、死んでいるのか・・・。
そんなものみたら、こちらも、無言で立ち尽くすしかないです。
戦争の恐ろしさって、そんな感じだったのでしょうね。
露人ワシコフ叫びて石榴打ち落すは、
本当にあったことだそうです。
ドキュメント俳句!
石榴(ざくろ)と読みます。
これも、戦争が終わった後の日本で、
ロシア人のワシコフが、泥酔して、
叫びながら、ざくろを打ち落としていた。
ロシアと日本は戦争していたし、
日本にいたワシコフは、どんな思いをしていたのでしょうか。
ざくろの、割れた顔も、叫んでいるみたいで、
私は、心が痛くて、涙が出ました。
今日は、沢山勉強出来ちゃった日になりました。
俳句って、いままで、あんまり、興味なかったんですが、
すごい面白いし、情景や、心情が、
ありありと浮かびます。
いろいろな作品を読んでみようかなと思いました。
by mihodontan
| 2010-01-05 00:23
| 日常
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