2017年 09月 18日
Voice Trainingお稽古の日々。 見える景色と発見の積み重ね
巨大背椎模型。
初めて見た時、何なのかわからなかった。
ちゃんと神経と椎間板も形作ってあります。
稽古をすると発見が必ずあります。
おんなじ言葉を繰り返して繰り返して、
細かく細かく検証して行くことで、
必ず発見がある。
スルメみたいに、噛んでも噛んでも味が出る、
ような、
そんな風に戯曲と向き合うことができるのは、
幸せだと思う。
言葉で表された、景色や気持ちが、
何層にもなっていて、
それを思い浮かべた時に、
空気に彩が映るように、
何度、稽古して見ても、
それがどうなのかは、わからないけれども、
何か、目に見えないものを掴もうとして、
思考することは、
言葉を超えているので、面白い。
最近は先のジョンレノンナイトのために、
ジョンレノンのことを調べたり、
歌を聞いたりしているのだけども、
音楽も詩も文章も
ジョンレノンの人生の沢山のものを浮かび上がらせていて、
私はすっかりファンになってしまった。
魅力というものは、
沢山の杭をひっくり返して生まれる。
その杭が深くて、傷が大きいほど、
それをひっくり返した時に、
力になるんだ。
そのように思う。
到底私にはできないことかもしれないけれども、演じることや、表現することで、
少しだけでも伝えることは、
できるかもしれない。
もう、演技や舞台に、
自分の欲やエゴのようなものは、
必要なくなった、
それがあると返って表現の邪魔になる、
構築していった先で必ず邪魔してくると
言えるし、
そうしていると、足元をすくわれるのだ。
エゴや欲で発したものは、
エゴや欲にしか到達できない。
それはもういらない。
by mihodontan
| 2017-09-18 01:01
|
Comments(0)