2010年 07月 09日
げげげのげ
もうスケジュールがかつかつで、今日、キャンセル待ち状態で、
でも、立ち見になっても、見ようと思っていましたが、
ぎりぎり席を用意していただき、見ることができました。
過去と、現在と、生きると、死ぬが、沢山入ってきました。
自然と睨みつけるように真剣に、見てしまいました。
子供の頃の、いじめや、いじめられてるクラスメイトに、何にもできない自分や、
生まれずに、死んだ兄弟のことや、
小さい頃の、ストレスと恐怖に、満ちた、記憶が、
蘇ってくるから、困る。
どうして、そうなったのだろう。
どうして、そうだったのだろう。
どうして、助けられなかったのだろう。
どうして、友達は死んで、私は生きているのだろう。
一生懸命することの意味がわからない。
ものを食べようと思わない。
心が動かない。
生きようと思わない。
「どくりつこどもの国」の稽古の時、
小さい頃の、正義について、みんなの前で、一人ずつ、話す時間があって、
私は、何気なく話していたのですが、
私は、勝手に泣いていて、なんだか、自分が分からなくなったことがあります。
私は、知らないうちに、記憶を封印していて、
忘れている状態にあったものの、扉を空けてしまったのらしくて、
しゃべっている、私自身が、
私自身に、へえ~!そうだったのあなた。
と思ったのです。
正義の反対は、もう一つの正義。
正しいということは、正しくないとされたものを踏みつけます。
正義と正義は、お互いを殺しあいます。
正しいことなんて、あるもんかって、いっつも思ってた。
だから、そんな記憶は、いつもは、忘れていて、
そういうことは、あんまり思い出したくしたくないし、
また、直視できるまでに時間がかかることだから、
思い出そうと思わないのだけれど、
今日は仕方ないや。
それでも私なんかは、まだ、自分が受け止められる、程度の記憶だから、
へらへら生きていられるのでしょうね~。
世の中には、受け止められない記憶を抱えて、
生きている人もいらっしゃいます。
そんな方の前では、誰もが無力で、なんにもできない自分を思い知り、
ただ悲しいだけだもの。
いろんな記憶が、今生きている人間の、心に潜んで、
今そこにその人がいるんだな。
小さい頃は、夜が怖くて、暗闇には、お化けがいると思っていました。
夜の家の外の、暗闇の中には、得体のしれない、妖怪がいるんだ。
一人でトイレに行くのも怖かった。
だけど、今は、
暗闇がなくて、
夜、大きな木が、風にざわざわなったり、
茂みに、何かが、うごめく気配もなく、
そんな得体のしれないものが、全部死んじゃったなと、はっきりわかってしまう。
そう思うと少しさびしい感じがしていて、
私は、妖怪とか、お化けが好きだからもあるのですが、
私が大人になったからじゃなくて、
そういうものを、全部、アスファルトの下に埋めちゃったんだと思います。
世の中に妖怪がいっぱいのほうが、断然面白いのに!
だから、社会は、集団で、記憶を封印した状態で、
私が何者か、分からなくなってしまった。
「げげげのげ」を知ったのは、私が大学生の4回生のころ、
卒業公演にする戯曲を探すため、図書館で、
とっても分厚い、戯曲集の中に、見つけました。
その頃の私は、今よりも無知で、
そんな戯曲集の中の、役名に、まさか、鬼太郎とか、出てくるとは思わなくて、
なんだこれは!?とビックリして読みました。
そして、当時の私には、全然意味が分からなかったし(笑)
世の中には、こんなのもあるんだなぁ!とただひたすら、
驚くばかりでした。
渡辺えりさんも、遠い世界の人で、
AI・HALLも、学校以外の公演も、遠い世界の、夢のまた夢だったのに、
今日は、目の前に、それが、出現していて、
なんか、大学生の頃の私に、
報告してあげたくなりました。
「君ね、未来にね、この舞台見られるんだよ。
それからね、AI・HALLにも立てるんだよ!」
それを聞いたら、大学生の私は、
「ええええーーーーーっっ!!ほんとですかっ!?」
って、泣いて喜ぶだろうなぁ(笑)
そんなことを考えていたら、
生活することに、うもれて、鎮火していたともしびが、
心に灯ったような気がします。
だって、こっから、未来にもそんなことがあるかもしれない!
私にとっての、舞台は、ずっとそんな、「ともしび」だったことを思い出しました。
あなた、これやってみなさい。
私の手に今、舞台の台本があることが、
とても、うれしく、ありがたく思います。
一生懸命します。
Commented
by
ビーン
at 2010-07-10 12:56
x
これからもいろいろな「ともしび」見せてください◎
楽しみにしています☆☆☆
楽しみにしています☆☆☆
0
Commented
by
mihodontan at 2010-07-10 21:35
by mihodontan
| 2010-07-09 23:49
| 舞台
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Comments(2)